さて今週もHash Rushの世界の奥深い物語をお届けする伝承のスポットライトをお届けする日になりました。先週はマローダーズのメカの歴史について、クリプトストーム後に新しいドロイドを作成する力を失ってしまった状況と合わせてお話ししました。地表が落ち着いてからルスタリアの人々が地表に戻り、ロボの再建を初めてスクラップボットを作ったところまでをお話ししましたね。

 

さて、今週は別の種族の話でもしましょうか。エルナック のトロッグ、マローダーズのスクラップボットについてお話ししたので、次はハイボーンエルフの中でもとくに際立った容貌をもつマダム・バイオレットについて話しましょう。

 

さあ、物語を始めますよ!

 

クリプトストームが襲来する以前、バイオレットは若いアルケミストの見習いで、本当に幼い時から手ほどきを受けてきた子供でした。彼女の若い頃は皆がとても難しい技術をどこでも練習していましたし、アルケミストは社会から尊敬されていたものでした。

 

そんな平和な日々を、クリプトストームはすっかり変えてしまったのです。ハイボーンの長老たちはクリプトストームが襲来したのはアルケミストたちが自然の法則を捻じ曲げたせいだとアルケミストたちを責め立てて、追放すべきだと叫んだのです。それで、アルケミストたちを捕まえて、抵抗するものを処刑するようにという命令が出てしまったのです。

 

その命令が出された時、バイオレットは自分とマスターのポーションに使うためのハーブを集めに森に出かけていました。そのため、兵士たちが彼女の家に押し入った時にはそこにいなかったので、命を守ることができたのです。でも、彼女のマスターにはそんな幸運は訪れませんでした。兵士たちは家にあるものをみな壊し始めて、とても貴重なポーションを叩き割り、アルケミストたちがつかう台を壊し、最後にアルケミストたちを殺してしまいました。

 

バイオレットが家に戻ると、家は破壊されていて、彼女のマスターはどこにもいませんでした。彼女はとても恐ろしくなって、何が起こったのかを知るために街へ逃げたのです。彼女がそこで目にしたことが、彼女の人生を傷だらけにして運命付けることになり、長老たちの評議会からハイボーンの支配権を奪う道を選択させることにつながりました。そこで彼女が目にしたものは、クリプトストームがエルフたちの恵みを破壊してしまったことや、エルフたちの時間をはるかに超えて老人のようにしてしまったことや、精神の状態をすっかりとダメにしてしまったことでした。そのようなものを見れば見るほど、彼女の目から涙が溢れてきました。そしてついに、彼女の先生の亡骸が、理性を失ってしまった群衆たちの笑い声が響き渡る中で、他のアルケミストたちの死体の山に投げ込まれるところを目撃してしまったのです。感情が爆発して泣きじゃくりながら、彼女はめちゃめちゃにされた家に逃げ戻り、涙の下で長老たちの評議会への復讐を深く決意したのです。

 

数ヶ月間、バイオレットは荒野をさまよい歩きました。その時に生態系がどのように変化したのかを直接目にして、樹木から何かが輝いているのを見つけました。この新しい発見に興味が湧き、残っていた薬品の瓶にそれを集めたのです。それから、巨大なクリスタルに侵食されてとても奇妙な形で大きくなっている洞窟を見つけました。彼女はその洞窟の中にキャンプを設置しようと決めて、奇妙に輝く物質と水晶の魔法を溶け合わすように使いました。そしてエルフたちの狂気を沈め、老人になってしまった姿をもとどおりにするポーションを作り出すことに成功しました。その間に、エルフたちを取り巻く状況がさらに悪くなってしまっていることを、彼女はほとんどなにも知りませんでした。長老達の評議会はさらにその力を誤った方向に使い続け、低い生まれのエルフ達を街から追放したのです。その結果あちこちの洞窟や森の中で諍いが起こるようになりました。

 

バイオレットは洞窟の中でなんども失敗しながら、エルフ達を治療する薬を作り出そうとしていました。そして最後に、奇妙に成長した木の樹液と、神秘的なクリスタルと、彼女自身の血を使ったのです。低い生まれのエルフが洞窟にやってきて崩れ落ちたのは、ちょうどこのエリクサーを作り上げている時でした。自分と同じ生き物がおぞましい老人になってしまっていることに激しいショックを受けながらも、彼を洞窟まで引きずっていき、ポーションを使って治療を試みたのです。しかし、必死の治療も虚しく、年老いた姿のエルフは息を引き取ってしまったのです。


 

激しい怒りを感じた彼女は、使っていた大鍋をひっくり返して外に出ると、彼女もまた体がシワシワになっていて、希望も失いかけていることに気が付いたのです。不思議なことが起きたのはその瞬間でした。毒々しく緑色に光るものが洞窟から輝き始め他のです。彼女はすぐに洞窟に戻りました。「なんて不思議なの」と呟きながら、床に溢れている液体を見つめました。そして指でそのエリクサーをすくい取り、息を引き取ったエルフの口元に落としたのです。するとどうでしょう、エルフの体からシワが消え、目を開いただけでなく、紫色の炎に包まれていたのです。

 

目の前で起きたことにとても驚きましたが、すぐに残りのエリクサーを集めて、復活したエルフに街へ戻ってこのことを皆に伝えて欲しいと話しました。しかし洞窟で高貴な魂を使い果たしていたのか、彼は戻ってくることはありませんでした。何日か待ったバイオレットは、きっとそのエルフが気が狂ったとして殺されてしまったか、捕らえられてしまったのだと考えました。

 

バイオレットはエリクサーの製造を再開し、彼女自身が街に向かいました。もし彼らがここへ来なければ、自分が持っていて治療しようと考えたのです。街の光景は驚くべきものでした。ハイボーンもローボーンもエルフ達は動くことなく地面に横たわり、全身はシワで覆われていて、今まさに息を引き取ろうとしているところでした。バイオレットはハイボーンもローボーンも区別なく次々にエリクサーを与え続け、復活したエルフ達は次々に彼女に忠誠を誓って、彼女に従うようになりました。10人が100人になり、100人がすぐに1000人になりました。中心の広場には紫色の目で輝くエルフ達が集まりました。

 

バイオレットは年老いた評議会のエルフ達の前に立ち、その後ろにはハイボーンもローボーンも兵士たちが付き従ったのです。

 

「魔女め!一体何をしたのだ?これは我らの運命ではないのだぞ」ー年老いたエルフは大声で叫んだのですが、咳き込んでしまいました。

 

「私は運命を誘惑したのよ。あなたはそれを見れなくて残念ね」ー彼女はシワだらけの顔を近づけてそう言うと、最後のエリクサーをゴクリと飲み干しました。その瞬間彼女は若返り、長いマントを外すと、付き従っていたもの達を見回しました。

今やマダム・バイオレットと呼ばれるようになったバイオレットは、身分の低いエルフ達には輝く樹液を収集するように命令し、ハイボーンのエリート達にはエルダリアの近代化の準備を進めさせました。

 

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